「健康力をつける、食品と生活習慣」第2弾は、【コーヒー紅茶と結石】です

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アロアロヨシさんの同い年の友人が、最近、尿路結石になり、その体験を話してくれました。

とにかく、めちゃくちゃ痛いそうです

そりゃあそうでしょ、こんなのが詰まるんですから
結石


その友人の話の中で、「コーヒーをストレート(ブラック)で飲む習慣は、結石を起こしやすくなる」というのがあり、ブラックを飲んでいるアロアロヨシさんは、たいへん気になって、結石のことを調べてみることにしました。

コーヒー


この時ばかりは、アロアロヨシさんも、身の危険を感じ、真剣に調べました。以下レポートです。


* * アロアロ・レポート はじまり * *

尿路結石は尿管結石とも言って、年々増加する傾向にあり、食生活の欧米化が主な原因とされている。生活習慣病の1つに分類され、やがて動脈硬化などの他の生活習慣病になっていく傾向がある。

結石の大きさが尿管よりも小さい場合は、尿管を移動し尿と共に排出される。尿管と同じか、大きい場合は尿管をふさいでしまい、腎臓から結石の位置までの圧力が高まり、激痛を発する。



おもな結石4種類と原因は以下の通りです。[1]


1. 尿酸結石

血液中の尿酸値が7mg/dlを超えると、結石する危険が出てくる。
尿酸はプリン体の多い食品、ビールなどのアルコール類に多く含まれている。

プリン体の多く含まれる食品は、いわゆる「美味しいもの」であることが多い。これらを過剰摂取すると危険。尿酸結石は全体の5%程度です。


2. シスチン結石

遺伝性の病気で、腎臓からアミノ酸のシスチンが分泌し、結石が作られます。


3. リン酸結石

尿中のリン酸がカルシウムと結合し、結石が作られます。
細菌感染により、細菌がアンモニアを作り、結石を出来やすくする。


4. シュウ酸結石

尿中のシュウ酸がカルシウムと結合し、結石が作られます。
シュウ酸は、ほうれん草やタケノコ、チョコレートや紅茶などに多く含まれている。


リン酸カルシウム、シュウ酸カルシウム、またはそれらの混合物の結石を、カルシウム結石という。
カルシウム結石が全体の8割以上を占める。


結石の原因としては、遺伝体質もあるが、生活習慣病としての要因が多く、運動不足、ストレスによる自律神経の失調、食習慣などがある。そのうちの最も大きな原因は、食習慣によるものです。


食習慣による原因 [2]


1. 水分を取らないと危険。

1日の水分摂取量が1000mL以下でできやすく、2000mL以上ででき
にくくなる。夏場は特に汗をかきやすいので、水分不足に陥り、結石が出来やすいので、多めに摂る。


2. 砂糖、動物性タンパク質、塩分の過剰摂取が原因となる。

動物性タンパク質は、シュウ酸や尿酸、カルシウム排泄を増加させる。砂糖はカルシウムの排泄を増加させる


3. 脂肪の過剰摂取。腸内に残った脂肪酸が、結石の原因になる。


4. ビタミンB群・C・マグネシウム不足は結石の起きる可能性を高める。


5. 食物繊維不足は、便秘等の排泄不良を起こし、結石の遠因となる。


6. 清涼飲料水、甘味飲料水、アルコールの過剰摂取は危険。水や麦茶・番茶・ほうじ茶が良い。


7. 紅茶は牛乳を入れないで飲むと、入っているシュウ酸により、結石が起きやすくなる。

英国式ミルクティー




ミルクを入れて、英国式、ロイヤルミルクティーをどうぞ。


牛乳と一緒に摂ることによって、牛乳のカルシウムとシュウ酸が結合し、シュウ酸カルシウムとなり身体に吸収されにくくなる


8. カルシウム不足も危険。カルシウムの適度の摂取は、シュウ酸を尿中に排泄しにくくする。


9. シュウ酸を多く含むものはNG。

ほうれん草は茹でるとシュウ酸が半減する。ちりめんじゃこなどのカルシウムを一緒に取るのも良い。チョコレートはミルクチョコレートにするなど、取り方を工夫する。


10. プリン体を多く含む食品・飲み物を過剰に摂ると尿酸値が高まり、結石・痛風の危険がたかまる。

レバー類、カツオ節、煮干し、干物類、納豆、貝類、つぶつぶ卵類、ビールなど


11. 朝昼晩3食の食事のバランスが悪いと可能性が出てくる。朝食欠食、夕食過食をしない。


12. 就寝の直前に食事を取る習慣は結石を起こしやすい。

夕食後から寝るまでの間隔を開けましょう。4時間程度が目安。日本の結石患者の多くは、夕食中心型。「結石は夜作られる」


では、問題のブラックコーヒーは、どうなのでしょう。

コーヒー豆には、確かにシュウ酸が多く含まれています。このシュウ酸は189.5℃で分解することが分っています。

コーヒー豆は200℃で焙煎しますので、その時、シュウ酸が分解されるはずなのですが、焙煎にも熱のかけ方により、いろいろあって、すべての焙煎でシュウ酸が無くなるのか、疑問があります。

さらに詳しく調べて、明らかにしていくつもりです。次回をお待ちください。

* * アロアロ・レポート おわり * *


いやはや、思い当たる節ばかりで、危険極まりないことです。

コーヒーにはシュウ酸が残っているのかいないのか、まだ気になる部分があります。アロアロヨシさんは、ミルクを入れた方が、胃に優しいのではとか、シュウ酸が少し残っていたら危ないのではとか、いろいろ考えてしまって、とりあえずは、ミルクを入れて飲むことにしました。


もちろん、ほかのこともしっかりと、自重します

2014年5月28日のブログ参照
→ 「コーヒーの焙煎で、シュウ酸は消えるのか?ローストの度合いで8段階に分かれます」

脚注
[1] 尿路結石-Wikipeda 「分類」-「成分による分類」
[2] Minds 医療情報サービス 「再発防止ガイドライン」