人生を変えてしまうほどの大病でも、早めに気が付けば、大事に至らなくて済みます

ほとんどの病気は、私たちに信号を送ってきます
最初は、ほんのちょっとした、よくある症状や、違和感から、始まります・・・
*******************************************
「よくあるけど、怖い、病気の症状」第11弾は、【体のかゆみ 春編】です


「春眠、暁を覚えず」
春はついつい、眠たくなりますね

春は、三寒四温と言って、温かくなったり寒くなったりで、肌のバランスを崩しやすく、体のかゆみを感じる人が多くなります


「寒いのか、暖かいのか、それにしても眠たいなあ・・・」
春_体のかゆみ
春なのに、マフラーをして、あくび?をしている女性

 

気温が温かくなり、皮脂の分泌量も増えてくるので、吹き出物も出やすくなり、かゆくなります

 

冬の体のかゆみと違う原因なので、春には、別の対策が必要です

 

春の体のかゆみ「七つの原因」

1.      春一番といわれている強い暖かい南風により、肌が乾燥しやすくなります

乾燥すると、肌のバリア機能が低下し、敏感肌になり、刺激に弱くなります

保湿対策が重要です

 

普段は肌トラブルが無いという人でも、春はトラブルを起こしやすいと言えます

 

2.      花粉などのアレルギー

花粉症ではないと思っている人も、実は自覚が無いだけかもしれません
初期症状は、肌に出る人が多いのです

肌表面を刺激し、かぶれやかゆみが出る人もいます

 

3.      ほこり、黄砂

春の暖かい風は、ほこりを舞い上がらせ、中国大陸からは、黄砂がやってきます
 

これらを付着したままにしておくと、肌トラブルの原因になり、かゆみが出ます

 

4.      春は三寒四温

気温・湿度が、極端にめまぐるしく変化します

肌がその変化に追い付かなくて、トラブルを起こし、かゆみが出やすくなります

 

5.      紫外線

3月頃から、だんだんと紫外線が強くなってきますので、対策をしないと、細胞がダメージを受け、肌の水分が奪われ、乾燥肌になり、かゆみの出る原因になります

今頃の季節は、紫外線の増加に合わせて、UVケアを強化していってください

 

6.      新しい生活のスタート

春は、別れと出会い、新しい学校、新しい職場、生活環境の変化により、心身の疲労が出やすい季節です

送別会・歓迎会などのイベントが多く、夜更し・飲み過ぎ食べ過ぎ・不摂生がたたって、肌の状態が悪くなり、かゆみの原因になります

 

7.      自律神経の乱れ

春は自律神経が乱れる季節です

精神的に不安定な人や、うつの人、頭痛や体のだるさなどの不定愁訴を訴える人も多くなります

自律神経の乱れは、肌の代謝機能を低下させ、バリア機能が弱くなり、体のかゆみを訴える人が多くなるのです

 

自律神経は、わたしたちの意志とは無関係に、身体の働きを調節しています

睡眠時に、心臓が規則正しく脈動したり、呼吸が止まらないのも、自律神経が働いているおかげです

 

自律神経には、交感神経と副交感神経とがあります
 

昼間は、交感神経が優位に立ち、血管を収縮させ、脈拍が上がり、呼吸数も増え、身体が活動モードになり、仕事や勉強に打ち込むことができます
 

睡眠時や食事中などは、副交感神経が優位に立ち、血管を拡張させ、脈拍を抑え、呼吸数を減らし、身体が休養モードになり、睡眠や、消化を促進します
 

このように、わたしたちの身体は、交感神経と副交感神経のバランスを取ることで、日々快適に暮らしているのです

 

この交感神経と副交感神経のバランスが片寄った状態を、自律神経失調症と言います
 

だるさやイライラ、不眠や頭痛、さらにはガンなどの重大な疾患を起こす原因にもなり、アトピー性皮膚炎なども引き起こす場合があります

 

春の季節は、このバランスが崩れやすく、いろいろな不定愁訴や、精神疾患、肌の代謝機能の低下からのかゆみなどを引き起こします

 

 

春のかゆみ対策
 

1.      春用スキンケア

以上の原因で肌の状態が悪くなると、それまでのスキンケアが合わなくなったと、急に、化粧品などのケア製品を変える人がいますが、これはNGです
 

それまでのスキンケアに慣れた肌が、新しい成分に過剰に反応し、トラブルを、さらに悪化させる原因になります

 

敏感肌用のもの、肌を落ち着かせる作用のあるもので、保湿効果のあるものを選んで下さい

 

基本は、今まで使用していた、クレンジングと洗顔で、メイクに皮脂が混じり、花粉・ほこり・黄砂などが付着した汚れを、きちんと洗い流すことです

 

帰宅したら早めにぬるめのお湯で洗い流し、拭き取りはゴシゴシこすらずに、が基本です

 

クレンジングには、肌に優しいミルクタイプやジェルタイプがお勧めです
 

石鹸でしっかりと泡を立ててから、泡で洗うことを心掛けて下さい。決して、洗剤を直接塗ってから泡立てることは止めて下さい

2.      内側からの肌ケア

健康法の基本を守って、快適生活

 

十分な睡眠、規則正しい生活、バランスの取れた食事が肝心です

 

3.      新しい生活への対応

春は、生活環境の変化により、心身の疲労が出やすい季節です

 

無理をせず、十分な睡眠と休養を取りましょう

 

夜更し・飲み過ぎ食べ過ぎ・不摂生をしないように

肌の状態が悪くなり、かゆみの原因になります

 

4.      自律神経のバランスを取る

何と言っても、これが一番やっかいです

 

春は、ポカポカとした陽気に誘われて、眠くなる季節ですね

これは、自律神経が、交感神経より副交感神経に片寄ることによって起こります

 

体の状態が、リラックス過剰になってしまっているのです
 

リラックスすることは良いことなのですが、過剰すぎる状態が慢性化すると、トラブルが起こりやすくなるのです
 

リラックス過剰は、糖質などの食べ過ぎ、肥満、運動不足、心地よい暖かさ、穏やか過ぎる生活などが、主な原因です
 

春はついつい、花より団子、ぽかぽか陽気、なんやかやの歓送迎会、年度替わりのほっと一息、副交感神経が張り切ってしまいます
 

ここで心機一転、交感神経を働かせてやりましょう。運動でも良し、仕事でも良し、趣味でも良し、体と心をフル回転することで、不思議と体のかゆみも減ってきます

5.    食養の創始者、石塚左玄 [1]の、四季の食養

「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え」
(はるにがみ、なつはすのもの、あきからみ、ふゆはあぶらとがてんしてくえ)

「春は苦味」(はるはにがみ)
と、覚えてください

玄米・食養の創始者・石塚左玄は、「春は苦い物を食べろ」と、言っています
 

春には苦みのある食材が多く旬となります
これが自律神経失調に効果があり、巡り巡って、肌トラブルにも良いのです。タラの芽、フキ、菜の花・・・


同時に、苦みには、デトックス効果があり、冬の間、体に溜まっていた老廃物を、取り除きます

春の旬の野菜を取りましょう

春の野菜


マクロビオティックでは、身土不二(しんどふじ)と言って、その土地で取れる旬のものを食するのが体に良いとされています

例えば春の野菜タケノコには、チロシンという栄養素が含まれており、これは、うつ気分を吹き飛し、ストレスを減少する働きがありま


春の体を作る、春が旬の野菜たち(あいうえお順)
明日葉、アスパラガス、うど、かぶ、からしな、カリフラワー、きくらげ(生)、京菜(水菜)グリンピース、クレソン、こごみ、ごぼう、さやえんどう、しいたけ、じゃがいも(新)、春菊、せり、ぜんまい、そらまめ、玉ねぎ(新)、タラの芽、長芋、菜の花、ニラ、ニンニク、のびる、パセリ、花山椒、春キャベツ、ふき、ふきのとう、ブロッコリー、三つ葉、ユリ根、レタス、わけぎ、わらび

春野菜には、野草が豊富なので、春野草摘みピクニックなど、いかがでしょうか

春の体を作る、春が旬の果物たち(あいうえお順)
いちご、オレンジ(国産)、キウイ(国産)、グレープフルーツ(フロリダ産)、デコポン、夏みかん、はっさく、マンゴー(タイ産)、メロン

春の体を作る、春が旬の魚介たち(あいうえお順)
あおやぎ、赤貝、あさり、あじ、イイダコ、いさき、ウニ、牡蠣、かずのこ、かつお、きびなご、さより、さわら、白魚、しらす、ずわいがに、たい、とりがい、にしん、はまぐり、ひじき、ほうぼう、ほたるいか、めばる、もずく、わかさぎ、わかめ

春の体を作る、春が旬のその他の食材たち(あいうえお順)
鶏卵、茶、蜂蜜


春の旬の野菜を手に入れる

普通のスーパーでは、いつでも何でも売っています、何が旬やら分りませんよね

 
こんな時は、生協や大地を守る会、九州野菜王国などの、有機農法や自然食品の取扱店で、取り寄せましょう

旬でないものは、扱っていませんので、安心です

関東の生協のホームページへは、↓ こちらからどうぞ

>>> 生協の宅配。関東圏内473万世帯が利用!のホームページを見る


>>> 生協パルシステムのホームページを見る

全国の生協
のホームページへは、↓ こちらからどうぞ

>>> 安心食材お届け「生活クラブ連合会」のホームページを見る  

>>> co-op 「日本生活協同組合連合会」のホームページを見る

「大地を守る会」のホームページへは ↓ こちらからどうぞ


>>> 「大地を守る会」のホームページを見る

「九州野菜王国」のホームページへは ↓ こちらからどうぞ(2016年1月7日より)


>>> 「九州野菜王国」のホームページを見る

 

脚注:
[1] 石塚左玄(いしづかさげん) 1851年~1090年、明治時代の軍医・薬剤師、玄米・食養の元祖で、マクロビオティックの創始者・桜沢如一(さくらざわゆきかず)へと続く


下記の記事も参照して下さい

2014.10.17生協で、マクロビオティック、始めてみませんか

2015.02.07【体のかゆみ 冬編】

2015.06.26【体のかゆみ 夏編】

2015.11.20【体のかゆみ 秋編】

2015.12.05【体のかゆみ 総合編】