「健康力をつける、食品と生活習慣」第5弾は、【腸内フローラ】です

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私たちの腸の中には、常在菌として、およそ100兆の細菌が住み着いており、これらが、独自の微生物生態系を構成しています
 

これを、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)といいます

 

腸内細菌叢は、最近、「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました

フローラは、お花畑という意味もありますので、「腸の中のお花畑」ということですね

お花畑

腸内細菌は、発酵食品や、食物繊維を摂ることによって、充実します

私たちの、ご先祖様は、腸内細菌などというものを、露も知らずに、ただ、それらの食品を摂取すると、体調がよくなり、風邪もひかない、病気も、しにくくなることを、経験的に知っていたのです

そして、長い長い年月をかけて、いろいろな食品を開発し、次の世代に受け継いで行きました

ご先祖さまに感謝!

アロアロヨシさんはこれを、ご先祖さまの「知恵袋」と称して、大切にしています
 

遺伝子解析技術の飛躍的な進歩

56年前から、遺伝子解析技術が飛躍的に進歩し、腸内細菌の種類や効果が、次第に明らかになってきました

一人の人間の腸の中には、数百種類の細菌が存在し、その構成は、人により、年齢により、地域により、また家系により、異なっています

従来、家系や遺伝が原因と考えられていたものが、腸内細菌の生態系によるものであるということが、次第に明らかになってきています 


それらの細菌の出す物質が、私たちの美容や健康に、大きく関与していることが、解ってきたのです

 

ガン、心臓病、糖尿病、肥満、アレルギー、美容、薄毛、老化、貧血、血栓、しわ、顔のほてり、更年期障害、骨密度低下・・・

 

さらに、その影響は脳にまで及び、脳で生まれる感情が、腸内細菌によって操られていることが、分ってきました

 

うつ病、痴呆症とも関連し、従来、遺伝であるとされていた性格も、関係していると考えられています


すでに、どの細菌が、どの病気に関係しているのか、30以上明らかになっており、その後も次々と解明されています

花粉症とかも、腸内細菌が、かかわっているのかもしれません

腸内細菌により、いろんな栄養素が生成されることも、分ってきました

すべての腸内細菌の役割が、解明される日も、遠くはないでしょう

次第に、明らかになっていくうちに、「抗生物質の発見」、「ワクチンの開発」にも匹敵するほどの、インパクトがある変革となることでしょう

善玉菌と悪玉菌
腸内細菌にも、善玉菌と悪玉菌があります

善玉菌は、病原菌の排除、免疫の活性化、ビタミン類・短鎖脂肪酸の生成、などに関与しています
悪玉菌は、腐敗・発がん物質を作り出し、各種腸疾患に関与しています

従って、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことが、健康管理にとっては、たいへん重要となります


母乳と人工乳
母乳の方が、人工乳より、乳児死亡率が低いことが、昔から言われています

最近の研究で、母乳により育てられた乳児の腸内フローラには、ビフィズス菌が多く存在することが分ってきました

生まれる時は、細菌は住み着いていませんが、その後の、環境、授乳による母体との接触、家庭の食事などから、次第にその家系の、腸内フローラ生態系が形成されます

夫婦の腸内フローラ生態系 

夫婦の腸内細菌は、それぞれの家系の特徴を持っていまずが、共同生活や親密な接触により、次第に共通の部分が増え、それが、子供に受け継がれて行きます

夫婦は似てくると言いますが、案外、こんなところが原因なのかもしれません

地域による腸内細菌叢の違い

北米に住む人の腸内には、大量のタンパク質と、糖と脂肪の食事に適した、腸内細菌が住み着いています

 

また、日本や、南米・アフリカの田園地帯に住む人の腸内には、植物繊維の発酵に適した腸内細菌が住み着いています

 

このように、その土地その地方で、主に摂取できる食物用に、腸内細菌叢は出来ています
 

ここでも、マクロビオティックの原理、「身土不二」が、適合します

 

その土地の人々の、腸内フローラが対応できない、はるか遠方の食物は、不調の原因となるのです
 

腸内フローラの生態系の破壊
私たちは最近、自らの不注意で、こんなに大事な腸内の生態系を、破壊してしまっているのです
 

腸内細菌の生態系は、保存料や添加物の摂取、抗生物質、抗がん剤、ストレス、不健康な生活などにより、乱れることが分っています

「腸の中のお花畑」を、土足で踏みにじっているようなものです

日常の食生活では、少なくとも、保存料(ソルビン酸)だけでも、摂ることを止めようではありませんか

 

善玉菌を増やして、腸内フローラを強固にするには、発酵食品と、菌のエサになる繊維を摂取することが有効です

 

世界各国には必ず、伝統的な発酵食品が、受け継がれています


特に日本の発酵食品は、とても豊富で、昔から優れたものが、残っています
 

世界各国の発酵食品
日本:漬物、甘酒、納豆、みそ、しょうゆ、醸造酢、日本酒、焼酎

韓国:キムチ、ソジュ、シッケ、コチュジャン

中国:ウーロン茶、豆板醤、白酒

モンゴル:馬乳酒

イヌイット:キビヤック

ドイツ:ザワークラウト、ビール

イギリス:紅茶、ウイスキー

ロシア:ウォッカ

メキシコ:テキーラ

欧米:パン、チーズ、ヨーグルト、ピクルス、アンチョビ、シードル、ワイン

東南アジア・アフリカ:ヤシ

インドネシア:テンペ

フィリピン:ナタ・デ・ココ

スウェーデン:シュールストレミング

 

日本の主な食品 100g中の食物繊維(総量の多い順)

食品状態総量水溶性不溶性
ワカメ68.9 g9.0 g59.9 g
ヒジキ60.7 g22.5 g38.2 g
コンブ36.5 g7.4 g29.1 g
かんぴょう30.1 g6.8 g23.3 g
海苔26.4 g10.8 g15.6 g
切干し大根20.7 g3.6 g17.1 g
アズキ17.8 g1.2 g16.6 g
ダイズ17.1 g1.8 g15.3 g
コムギ10.8 g0.7 g10.1 g
おから9.7 g0.3 g9.4 g
大麦9.6 g6.0 g3.6 g
オートミール9.4 g3.2 g6.2 g
糸引き納豆6.7 g2.3 g4.4 g
モロヘイヤ5.9 g1.3 g4.6 g
ゴボウ5.7 g2.3 g3.4 g
オクラ5.0 g1.4 g3.6 g
蕎麦乾麺4.3 g0.8 g3.5 g
シイタケ3.5 g0.5 g3.0 g
玄米3.0 g0.7 g2.3 g
カボチャ2.8 g0.7 g2.1 g
タケノコ2.8 g0.3 g2.5 g
ニンジン生、皮むき2.5 g0.7 g1.8 g
サツマイモ2.3 g0.5 g1.8 g
キャベツ1.8 g0.4 g1.4 g
タマネギ1.6 g0.6 g1.0 g
リンゴ1.5 g0.3 g1.2 g
ジャガイモ1.3 g0.6 g0.7 g
ダイコン1.3 g0.5 g0.8 g
白米0.5 g0 g0.5 g


山と海に囲まれた日本は、野菜と海藻類の宝庫で、最強の食物繊維食品生産国です
 

ただ、残念ながら、最近の日本人の摂取量は、基準を下回っています

 

今後、研究が進むにつれ、驚くべき腸内フローラの役割が、分ってくるかもしれません