人生を変えてしまうほどの大病でも、早めに気が付けば、大事に至らなくて済みます
ほとんどの病気は、私たちに信号を送ってきます
最初は、ほんのちょっとした、よくある症状や、違和感から、始まります・・・
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「よくあるけど、怖い、病気の症状」第14弾は、【頭痛、耳鳴り、めまい】です
頭痛、耳鳴り、めまいは、誰しもが、どれかを普通に経験する、三大症状と言ってよいでしょう
気にしなくても良い、少し気を付ければ治ってしまうものが、ほとんどですが、中には怖い病気の前ぶれもあります
頭痛には次の4種類があります。
1.
片頭痛(へんずつう)
- 症状:頭の片側または両側が脈打つようにズキンズキンと痛みます。月に1~2回とか、週に1~2回とかの頻度で発作的に起こります。吐き気や嘔吐を伴うことが多いのがその特徴です。
- 原因:頭部の血管が拡張することによって起こります。血小板から放出されたセロトニンの分解による拡張と、三叉神経が何らかの刺激を受けて、血管拡張物質を分泌するという2説が主なものです。
2.
緊張型頭痛
- 症状:鈍い痛みがあります。普通は、我慢できないほどではありません。首や肩のこりを伴うこともありますが、嘔吐を伴うことはありません。
- 原因:無理な姿勢を続けたり、長時間のパソコン作業をしたりすることによって、筋肉が緊張し血流が悪くなるのが原因です。
3.
群発頭痛
- 症状:発作的に年数回から数年に1回くらいの頻度で発症し、1~2ヶ月ほとんど毎日、ほぼ同じ時間帯に激しい頭痛に襲われます。片側の眼の奥が激しく痛むのが特徴です。
- 原因:まだハッキリと解明されておりません。発作期間中、頭痛が治まっているときにアルコールを飲むと必ず頭痛が起こります。
4.
その他の頭痛5つの原因とその症状
- くも膜下出血:くも膜下腔の出血が原因で、突然の激しい頭痛、吐き気や嘔吐を伴います。外傷による出血、脳動脈瘤の破裂などにより引き起こされます。
- 脳出血:外傷などで脳内に出血が起こり、手足のしびれ・意識障害・ろれつが回らなくなるといった症状を伴う。頭痛が段々強くなるのが特徴です。
- 脳腫瘍:脳の腫瘍が原因で起こります。頭痛の他に、嘔吐やケイレン・手足の麻痺・言語障害・視力の低下・視野が狭くなるといった症状が多くみられます。
- 髄膜炎・脳炎:髄膜炎・脳炎により、38度以上の熱が出て、うなじのあたりが硬くなったり、嘔吐したりします。後頭部に強い痛みを感じることが多く、意識障害やケイレンを起こすこともあります。
- 慢性硬膜下血腫:頭部の打撲がきっかけになることもあります。ぼけ症状や麻痺を伴います。
頭痛にともない、頭痛以外の症状、
1. 吐き気や嘔吐
2. 手足ほかのしびれ
3. 意識障害
4. 言語障害・ろれつが回らなくなる
5. 視力の低下・視野が狭くなる
6. 38度以上の熱
7. ケイレン
8. うなじのあたりが硬くなる
9. ぼけ症状
などがある場合は、怖い病気の前ぶれです
必ず早めに病院へ行って、検査をするのが賢明です
1. 耳の病気や、脳・脳神経、内科の病気の影響で発生
2. 肩・首のコリ、筋・骨格の緊張・ゆがみから発生
3. 心理的ストレスによる発生
以上の3つがきっかけとなり、耳鳴りが起こりますが、きっかけが直った後も、引き続き耳鳴りが起こる場合があります
これは気持ち的なものが多く、他のことに没頭し耳を気にしないと、聞こえなくなる事があります
ほとんどの耳鳴りは、肩・首のコリ、筋・骨格の緊張・ゆがみ、心理的ストレスでおこります
ストレッチ、気分転換のスポーツ、ストレスをためない工夫をすれば、少なくなったり、完全に治ったりします
ただし、耳鳴りが頻繁に起こって、しつこく治らない場合は、耳の病気や、脳・脳神経、内科の病気などの、怖い病気が隠れている場合がありますので、医者の検診を受けて、早めの治療をすることが必要です
めまいには、次の3種類があります
【注意!】この画像は、凝視しないでください、めまいになります
1.
回転性めまい:ぐるぐる回るめまい
耳の中にある三半規管の、リンパ液が増えるメニエール病、炎症を起こしたりする内耳炎や前庭神経炎などがあります。もう1つまったく異なる原因の、良性発作性頭位めまい症があります。頭の位置を急に変えたり、頭を強く打ったりした時に起こります
2.
動揺性めまい:ふらつくめまい
主に脳の脳幹というところや、小脳に重大なトラブルがある時に起こります。貧血、精神的ストレスによる自律神経失調症でも起こります。風邪薬や他の薬の副作用が原因になることもあります
3.
眼前暗黒感:クラッとするめまい、立ちくらみ
脳の血流が悪くなるのが原因。血圧低下・不整脈などの循環器系障害、体位の急な変動、出血、薬の副作用その他で起こります
めまいの対処法
突然のめまいに襲われたら、正しい対処法をしないと、たいへん危険です
なかでも、脳の異常からくるめまいは、死亡する場合もありますので、手遅れにならないうちに、すぐ救急車を呼んで対応してください
脳のチェック
めまいが少し落ち着いたら、脳のチェックをします
1. 顔のしびれや麻痺がある
顔を触ってし、どこかにびれがないか、麻痺して動かない部分があるか、確かめる
2. ろれつが回らない
話してみて、ろれつが回らないことがないか、確かめる
3. 手足のしびれや麻痺がある
手足がきちんと動くか、触って麻痺がないか、確認する
4. ものが二重に見える
指などを1本立てて、2本に見えないか、確認する
5. 立てない歩けない
ゆっくりと立ち上がって、歩けるか、確認する
以上の項目が、1つでも当てはまるようなら、重大な病気の前触れ、特に、脳梗塞の可能性がありますので、すぐに救急車を呼んでください
1つも当てはまらない場合は、安静にして、落ち着いてから、耳やその他の原因をチェックしましょう
脳の異常がない場合
脳に異常がないと判断したら、安静にして、耳やその他の病気のチェックをします
1. 動かないで、安静にする
平衡感覚が乱れている状態なので、転倒しないように座って、じっとしています
車の運転中は、ハザードランプを点滅し、路肩などに停車し、落ち着くまで待ちます
2. 横になって休む
ベッドやソファーがある場合は、横になって休みます
3. 暗くする
テレビや強い照明を消して、目に刺激が入らないようにする
4. 頭を動かさない
平衡感覚がさらに乱れて、治りません
5. 静かなところで休む
音による刺激も、耳に入らないようにする
6. 嘔吐の準備をする
洗面器や濡れタオル、うがい用の水などを、そばに置きます
耳のチェック
次のような症状がある場合は、突発性難聴やメニエール病の可能性がありますので、できるだけ早く耳鼻科へ行って治療してもらいましょう
1. 耳鳴りや、耳詰まり
2. 難聴
その他、良性発作性頭位めまい症や、てんかんなどの怖い病気も隠れている場合があります
早めに、耳鼻咽喉科、めまいクリニック、めまい外来などを受診しましょう